うつらうつら

創作物語 歌詞の参考

けむたい部屋の中で

 

いつもそうだった。

僕はなにかと損をするタイプなようで

飲み屋で最後の一つのからあげは

食べられないし

中学校の部活動でもやりたくもないコントラバスだったじゃないか。

そんな昔のことさえも、

忘れたふりをしてきただけだ。

そうか、いつもどうり、、か、。

貸した3万3000円をただ、後輩に返してもらえてないだけの33歳不甲斐ない営業マン。

 

「そんなちっちゃいこと気にする男なんっすね、先輩」

 

と思われるのが怖いだけなのか、はたまた

あいつに返す気は、さらさらないと思っているだけなのか。

しかしどうしても、こうイライラが収まらず、はけ口ほしさに、自意識過剰で有名なメガネに時計はマストと言わんばかりの先輩に相談してしまい、、喫茶店へ行くことに。

時計は12時31分を指していた。